鹿児島国際大学の「清水基金」では、本学学長 竹安栄子は2017年度から分担研究に携わってきました。
今回は、「清水基金」の修了にあたり、「地域探求の視角」~ジェンダー平等のあり方を手がかりに~というテーマでシンポジウムが開かれ、学長 竹安栄子も登壇しました。
このシンポジウムでは、本学客員教授の池上彰も一緒に登壇しました。
池上先生の講演は「鹿児島は、ポルトガルであれ。こう言うと、何の事かと思われるでしょ?これが話の掴みというものなんですよ!」という軽快なトークで始まり、参加者は、笑いに誘われました。鹿児島県は、九州の一番南に位置するが、この地の利は、かつてポルトガルが繁栄したように、アジアへの玄関口となり得る可能性があると後に説明されました。また、鹿児島県は、薩英戦争での危機感から、明治維新の功労者を多く輩出した県でもある。再び、今、危機に立ち向かう知恵を発揮される時ではないかとこれからの鹿児島について言及されました。
竹安先生の講演では、はじめにジェンダー平等とは何かという定義から説明され、日本の置かれる状況を分かりやく解説されたので、皆さんの理解が深まりました。加えて、鹿児島県の人口グラフ統計など、データを示した解説で、今からなら変革していける可能性が残されていることを示唆され、この解説には、会場一同が、勇気づけられた様子で目を輝かされていました。
お二人の、未来の鹿児島を示唆する話題に、参加者は大いに頷き、興味深く聞き入りました。「来年度も是非、このようなシンポジウムを開催して欲しい。」と言い残して満足げに会場を後にされる姿が多く見られ、京都女子大学のお二人の講演が会場を魅了したことが伺えました。
当日は、市民の皆さまを中心に、会場が満席となる約530名の方にご参加いただくこといができ、清水基金研究プロジェクトの締めくくりにふさわしいシンポジウムとなりました。
参考:鹿児島国際大学清水基金:
https://www.iuk.ac.jp/shimizu-kikin/index.html